ドラッグストアで「武漢」と叫ばれたニューヨークに住むプロのバイオリニスト、トモコ・アカボシさんは東京音大卒、アメリカ在住18年になる。英語も流暢に話せるバイリンガルだ。 事件は、3月17日に起きた。 彼女がドラッグストアに入った途端、マスクをしていたせいか「武漢、武漢!」と、40〜50代の白人男性が叫んだ。 「人種差別なのでスマートフォンで録画しようとしたが、録画を始めた途端に店内を追いかけてきました」 「とっさに逃げたのですが、銃を持っている可能性がある、と正気に戻り、レジに走り、とりあえず守って欲しいと伝えました。店員はすぐに警察を呼ぼうか?と聞いてくれたが、私は『警察を待っている間に私や他のお客さんに危害があったら困る』と思い、店を出たい、と伝えました。店員は優しくエスコートしてくれました」 店を出た後もアカボシさんは背後が気になり、警戒しながら歩いた。アジア人が「ウイルスを持ってき
