日本刀は「折り返し鍛錬するから強靱になる」と言われ続けて来た。これは科学的には全く根拠がない。 原始製錬で生まれた塊鉄はそのままでは使えず、折り返し打撃して非金属介在物を絞り出すのが世界的な手法だった(手動精錬)。 欧米では" Forge (フォージ)"と言い、普通は塊鉄を加熱後、ハンマーなどで打撃して介在物を除去して成型することを意味する。 Forge は単に不純物を除去(一部炭素量の調整)する作業で、「鍛錬」又は「鍛える」という概念は一切無い。 折り返し鉄を叩く行為は、それで鉄が強くなるような内容ではないからである。(英和辞典: 鍛錬 = Forging. Forge) 「折り返し打撃作業」の意味を知らなかった日本では、この作業を「折り返し鍛錬」・「鍛える」と呼称するようになった。 これらの言葉を" Training "と英語に直訳したら、西欧の製錬・精錬の専門家達は「意味不明」として