映画監督の宮崎駿さん(75)と解剖学者の養老孟司さん(79)が13日、京都市中京区の京都国際マンガミュージアムで対談した。養老さんが館長を務めるミュージアムの10周年記念の催し。抽選で選ばれた約180人が聴き入った。 テーマは「趣味のお話」だが、宮崎さんは「まったく趣味がない。変な妄想みたいなものでマンガを描いてますけど、趣味にしてはしんどすぎる」と笑わせた。その妄想について、「空想っていうほど立派じゃない。だんだんねじれていきますから」と語った。 「捏造(ねつぞう)するんです。面白いと思った瞬間に、風景そのものが全然違うものとして記憶されちゃう。その癖がこの年になってようやくわかりました」。散歩中に面白いと感じた風景を自宅に帰って描くと、実際の風景とはまるで違うという。「面白くない部分もあったはずなんだけど、抜け落ちてる。映像的な捏造をやっちゃうんです」 養老さんは「小説家とか、みんなそ