今年のテイラー・スウィフトの快進撃は凄まじいものだった。タイム誌によると、「エラズ・ツアー」は北米だけで約22億ドルのチケット売上高(予測)を記録し、史上最高の収益を上げるツアーとなった。その後メキシコシティを皮切りに国外ツアーも始まり、日本も含むツアーは2024年11月まで続く予定だ。ツアーではチケット売上だけでなく、それに付帯する観客のグッズ購入や滞在費用、交通費なども含め多大な経済効果を生み出している。フォーブス誌によると、エラズ・ツアーの大成功により、テイラーは今年ビリオネアの仲間入りを果たした。 ◆テイラーの受賞は「民主党の政治的陰謀」 世界経済にポジティブなインパクトをもたらしたテイラーが、タイム誌の「今年の人」に選出されたのは無理もないことだろう。しかし、そのニュースに敏感に反応したのが「MAGA」、つまりドナルド・トランプ前大統領支持者たちである。「今年の人」といえばトラン