2012年に本作が正式発表されてから8年の間に、CD Projekt REDは公式番組やインタビューで幾度もその存在を示してきた。 ゲーム内の超広大な世界、圧倒的な密度、複雑に折り重なった設定。6月に行われた4時間のメディア先行体験会で、凄まじい物量と作り込みに「こんなスケールは正気ではない」と“恐怖”したことは、まだ鮮烈に記憶に残っている。 『サイバーパンク2077』を4時間プレイして残ったのは「恐怖」──。あまりにも複雑怪奇なナイトシティは、どんな“スタイル”のVも受け入れる だが、それすらも“氷山の一角”でしかなかったのだ。1週間前にレビュー用のコードを手に入れ、50時間を掛けて熱狂しながらメインストーリーを駆け抜けてなお、私の目の前にはまだ膨大なコンテンツが無限に広がっている。 シナリオ、ゲーム内を構成する要素、どの面から見ても本作のボリュームは度を超えている。50時間もプレイすれ
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