ソフトバンクの孫正義社長が5月11日の決算会見の席上、米グーグルの最高事業責任者(CBO)から、ソフトバンクのバイスチェアマンに迎え入れたニケシュ・アローラ氏を、自身の後継者候補だと電撃指名し、驚きを持って受け止められた。孫社長が公の場で自ら後継者候補を口にするのは1981年の日本ソフトバンク(現ソフトバンク)設立以来、初めてのことだからだ。情報通信業界で輝かしい経歴を歩み、ソフトバンクの次期トップ候補に躍り出たアローラ氏は、出身地であるインドの財閥令嬢でモデル並みの美人と昨年結婚したばかり。カネも美女も手に入れたアローラ氏が孫社長の誘いを受け入れてソフトバンクに転身したのはなぜか。 元グーグルのナンバー2 ソフトバンクで後継者問題は長年タブー視されてきた。証券アナリストや投資家などは「後継者問題がソフトバンク最大の経営問題」と懸念し、孫社長も2010年には後継者候補を見いだすべく「ソフト