マックス・ヴェーバー 『プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神』は、社会学者マックス・ヴェーバー(1864年~1920年)の代表作だ。1905年に発表された。ヴェーバーには多くの著作があるが、ヴェーバーといったらコレ!というくらい知名度は高い。 『プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神』のテーマは、近代資本主義の起源だ。なぜ中国や日本ではなく、また古代メソポタミアやギリシアではなく、ヨーロッパ近代において資本主義が成立するに至ったのか。またその条件は何か。これが本書のメインテーマだ。 「プロテスタンティズムが資本主義の本質だ」とは言っていない 先入観をもっていたり膨大な知識に圧倒されたりすると、しばしば私たちはそれらの内容を細かく吟味せず、雑に受け取ってしまうことがある。 本書に関して言えば、「ヴェーバーはプロテスタンティズムが資本主義の中心にあると考えた」と解釈されることがとても
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