米国基準の2015年3月期の決算内容は、連結売上高は17.5%増の1兆283億円、営業利益は31.1%増の1,112億円、税引前当期純利益は27.1%増の1,073億円、最終当期純利益は35.4%増の762億円と、大幅増収増益で4項目とも過去最高。年間配当は前期比30円減の70円だが、期初の2014年4月に1対2の株式分割を行っているので実質40%の増配だった。 売上高は初の1兆円、営業利益は初の1,000億円の大台に乗せたが、永守重信会長兼社長は涼しい顔で「ただの通過点」と豪語している。 なお、これまで「資本に比べて負債が多い」と弱点視されてきた財務は、2015年3月期の株主資本比率は55%に達し、目標の「50%超え」を1年前倒しで達成した。CB(転換社債型新株予約権付社債)の株式への転換が進んだためだが、その背景には、好業績や増配、株式分割によってもたらされた日本電産株の株価の上昇があ
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