ソフトバンクグループ(G)は、英半導体設計専業のアーム・ホールディングス(HD)の買収を9月5日に完了する。買収額は3兆2000億円。アームHDはソフトバンクGの完全子会社となり9月6日に上場廃止となる。 ソフトバンクGの孫正義社長は、あらゆるものがインターネットにつながるIoT(モノのインターネット)時代の覇者を目指す。 買収を発表した翌日の7月19日、ソフトバンクGの株価は一時、前営業日(7月15日)比678円(11.3%)安の5329円まで売られ、2012年10月12日以来の下落率となった。孫氏の“お家芸”である巨額買収に、市場は強い懸念を示したわけだ。 その後、ソフトバンクGの持ち分法適用会社である中国電子商取引最大手、アリババ集団の16年4~6月期の決算が好調だったことを手掛かりに株価は反転した。アリババ集団の売上高は前年同期比59%増、営業利益は71%増と市場の予想を大きく上回