まずは上水道の問題から見てみよう。上水道管の耐用年数は40年と言われているが、40年前にあたる1975年以降、水道の発達につれて集中的に上水道管が地中に埋められた。その管がこの数年で耐用年数を越え、水漏れしてしまう問題が各自治体を悩ませている。 水道管の水漏れは深刻な二次災害をもたらす。上水道管が大きくなればなるほど、水の流れる勢いが増すため、漏水したときの水の勢いも大きくなる。水は土砂も一緒に巻き上げて噴き出すため、仮にガス管が近くにあると、ガス管を破損させ、ガス漏れを併発してしまい、大事故を引き起こしかねない。
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