老後の生活費として年金以外に2000万円が必要、という金融庁のレポートが話題になっている。では、還暦を迎える人たちの貯蓄状況はどうなのか。PGF生命が還暦を迎える人を対象に行った調査によると、現時点での貯蓄額は平均で2956万円となった。 ただしこれは一部の人が平均を大きく押し上げている。1億円以上と答えた人が8%いた一方で、2000万円未満の人は67%に上った。さらに4人に1人は「100万円未満」と回答しており、貯蓄格差が開いたかっこうだ。 現段階の貯蓄金額(PGF生命調査より) 60歳以降、何歳まで働いていたいか(PGF生命調査より) 貯蓄額を背景としてか、還暦を迎えても働き続けたいという人は8割以上におよぶ。70歳まで働きたいと考える人が4割とボリュームゾーンとなっており、平均は67.2歳だった。 貯蓄額は居住エリアでも差が出た。首都圏では平均額は3363万円に上昇し、首都圏と大阪圏
十分な収入があっても、貯金ゼロの人がいる。なぜ貯められないのか。ファイナンシャルプランナーの山崎俊輔さんによれば、「貯蓄額には100万円、500万円、1000万円の壁がある」という。3つの壁を越えるには、どのような戦略が必要なのか。前回に続き、今回は最後の「U-1000万円の壁」をクリアするための方法を紹介しよう――。 いざ貯蓄 次なるステージは「U-1000万円の壁」 前回は、あなたの資産を増やしていくために乗り越えたい2つの壁「U-100万円の壁」と「U-500万円の壁」を紹介し、その乗り越え方をアドバイスしました。少し意識をしておかないとふたつの壁にはね返されて資産が増えていかないことが多いものです。口座管理のちょっとした工夫や積み立ての活用でぜひ壁を突破してください。 ふたつの壁を乗り越えた最後に待ち受けるのは「U-1000万円の壁」です。できればこの壁を越えてから定年退職を迎えた
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