クジラは死んだ後も大きな影響を残します。息絶えたクジラは海底に沈み、その死骸を中心に、鯨骨生物群集と呼ばれる豊かなコロニーを形成するのです。サイエンス・チャンネル「SciShow」の解説によれば、鯨骨生物群集の形成は主に3つのステージに分けられるとのこと。第1ステージではオンデンザメやヌタウナギ、そして端脚類と呼ばれるエビに似た小さな甲殻類が集まり、クジラの肉を食べていきます。第2ステージでは、甲殻類や軟体動物、多毛類などが集まり、さらに組織を分解。第3ステージでは、バクテリアが集まり硫化水素を生成。硫化物を好む生物が集まります(SciShowより)。 クジラの死骸が豊かな生態系を作る マイケル・アランダ氏:もしクジラが1頭、海に落ちて、人間がまわりにいなかったら、複雑でユニークな生態系が形成されるでしょうか(訳注:「鯨骨生物群集」の原語は”whale fall”)。実は、そのとおりなので