ドコモやau、ソフトバンクなどの大手キャリアと比べて、月々のスマホの通信費を大幅に節約できる“格安SIM”。その格安SIMを展開しているMVNO事業者が今後どのような展開を目指しているのかを、モバイル市場の競争とサービスの多様化を目的とした“MVNO委員会”の委員長である内藤俊裕氏に聞いてみた。 ―MVNOの現状の勢いを、どう捉えていますか? 内藤氏:13年度は、前年比で41%。MVNO事業関係の売上げだけを見ても33%増です。これを高いと見るか、低いと見るかは評価が分かれるかもしれませんが、市場が急速に立ち上がってきているのは事実と言えるでしょう。実際に、グイっと上がっているのは、最後の第4四半期です。おそらく今年度データを取れば、相当の伸びになると思います。 ―契約数に関しては、いかがでしょうか。 内藤氏:これも売上げとまったく同じです。実際に伸びが大きいのは第4四半期で、年間ベースに