「2010年頃だったと思うけど、国交省が2100年までの日本の長期予測というものを出していたんです。ビジネスのためにと思って読んでみたら、あまりにも長期予測過ぎて、ビジネスの参考になるような事柄はなかったんですが(笑)、『人口減で田舎は過疎になり、ほとんど里山が維持できなくなって野獣に支配される』みたいな内容だった。 温暖化で海洋資源は減っているのに、山は増えるのかと。私は商売人ですから、レッドオーシャンではなく、ブルーオーシャンに乗らなければダメだと思って、それでハンターになろうと思ったんです」 内房のために比較的穏やかであり、美しいエメラルドグリーンの海が広がる。自然から何かを得て、食べる。その一連のサイクルに、仕事以外のほぼすべての興味があった川邊健太郎さんは、幼い頃から親しんでいる釣り、キノコ狩りのほかに、狩猟免許、銃所持許可証を取得して、猟へと深みにハマっていく。 東京出身ながら