警視庁亀有署は28日、自称茨城県常総市、とび職の男(21)を詐欺未遂容疑で現行犯逮捕したと発表した。 約70年前に死別した兄を名乗る電話を受けた男性(85)が詐欺に気づき、チラシで偽の札束を自作するなど、だまされたふりをしたことが逮捕につながったという。 発表によると、男は仲間と共謀し、25日午前9時半頃、葛飾区の男性宅に兄を名乗って「株で損をした」と電話をし、現金をだまし取ろうとした疑い。 男性の兄は約70年前に病死したため、男性は詐欺に気づいたが、だまされたふりをして要求を聞いた。男性はチラシを切って偽の札束を作った上、引き出した現金を装うため郵便局に封筒をもらいに行った。