ブックマーク / yakumoizuru.hatenadiary.jp (2)

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    ★川口喬一『昭和初年の『ユリシーズ』』(みすず書房、2005/06、amazon.co.jp) 書は、ジェイムズ・ジョイス(James Joyce, 1882-1941)の『ユリシーズ』(Ulysses)(1922)が、ヨーロッパの片隅からはるばる東の果ての島国へたどり着き、かの地でたどった紆余曲折を資料の渉猟から浮かび上がらせた労作。書に目を通すと、文学史的な関心を満足させるのみならず、一冊の小説がもちうる力の大きさ、起こしうる混乱の大きさ(?)――ヨーロッパの片隅で刊行された一篇の小説がどのように海を渡り異国の人びとに影響を与え熱狂させたのか――を改めて教えられるという意味でもすこぶる興味深い。 書によれば、ジョイスを日に最初に紹介したのは、イサム・ノグチの父としても知られる詩人・野口米次郎(のぐち・よねじろう, 1875-1947)の功績である。彼は欧州訪問の一環として行った

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    kazu_y 2005/07/21
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    ★クロード・レヴィ=ストロース『レヴィ=ストロース講義——現代世界と人類学』(川田順造+渡辺公三訳、平凡社ライブラリー543、平凡社、2005/07、amazon.co.jp) Claude Lévi-Strauss, L'anthropologie face aux problèmes du monde moderne 1988年3月にサイマル出版会より刊行されていた『現代世界と人類学——第三のユマニスムを求めて』(Ishizaka lectures、サイマル出版会)の再刊。 20世紀最良の思潮「構造主義」を拓いた碩学が、性・開発・神話的思考をキーワードに、21世紀世界が直面する諸問題を論じ、文化人類学の可能性をさし示した東京講演の全記録。解説=佐藤仁 平凡社ライブラリーからの再刊に際して、レヴィ=ストロースによる短い序文「平凡社ライブラリー版に寄せて」、渡辺公三氏による平凡社ライブラリ

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    kazu_y 2005/07/19
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