シンデレラ 結婚しなければならない、とシンデレラは思いました。毎日意地悪な継母たちにいじめられていたシンデレラは、高収入のイケてる男と結婚することで逆転ホームランを図ろうとしたのです。 「いいかい、シンデレラ。私達は舞踏会に行くから、しっかり留守番しているんだよ」 「そんな、お母様。私も街コンに行きたいわ」 「お前なんかが舞踏会に行けるわけないだろう。私たちが帰ってくるまでに掃除を済ませておくんだよ」 「ああ、お母様達がうらやましい。私だってきれいなドレスがあれば街コンに行けるのに」 「さあて、今夜の舞踏会にはどんな素敵な男性がいるかしらねえ」 「お願いお母様、私も街コンに」 「舞踏会だって言ってるだろ!」 留守番を言い渡されたシンデレラがさめざめと泣きながら床と自分を磨いていると、魔法使いのおばあさんが現れてこう言いました。 「なんて不憫な娘なんだろう。私がお前に魔法をかけて舞踏会に連れ