「われわれは、Web2.0のリッチコンテンツ時代のビジネスインターネットを支える企業だ」――。2005年末にアカマイ日本法人の代表取締役社長に就任した小俣修一氏は、国内で目指す新たな役割をこう説明した。 アカマイは6月28日、7月より開始する日本市場向けの事業戦略を発表した。事業戦略の中心となるのは、「システムインテグレーターとの協業による直販の強化」だ。 米Akamai Technologiesは、コンテンツ配信サービスのリーディングカンパニーとして知られる。同社が構築するインフラは、複数のキャッシュサーバにコンテンツを置き、負荷を分散させて効率的にコンテンツの高速配信を行う、いわゆるCDN(コンテンツ配信ネットワーク)である。これまでの配信サービスは、Webページなどの静的コンテンツ、ストリーミングなどが中心だったが、昨今の端末の多様化、Webのリッチコンテンツ化の流れを受け、今後はB