4年ほど前、ある小学校の授業であったやりとり。 先生「皆さん、梅雨という季節を知ってますか。春夏秋冬とは別に、しとしとと雨が長く降る季節のことを呼びます」 生徒「先生、日本語が間違っていると思います。雨はしとしとじゃなくて、ザーッて降ります」 授業を聞いた防災心理学が専門の木村玲欧(れお)・兵庫県立大教授は、衝撃を受けたという。「私たち大人は、梅雨はしとしとと降る雨の中、アジサイやカタツムリを眺めるイメージだった。だが、子どもたちにとっては、雨がザーッと降り、ものを押し流すような天候。私たちも『梅雨=危険な季節』と認識を変えなければならない」 長い…