新型コロナウイルスの感染拡大防止策を巡り、政府が若い世代への広報戦略に四苦八苦している。人が動くことが感染拡大につながるコロナへの対策では、活動が活発な若い世代の取り組みが鍵を握る。政府は、著名人による動画配信やSNSの活用などを進めている。だが、ネット上では思わぬ反発を買う恐れもある。リスクを避けつつ若者の心にメッセージを届けるのは容易ではなく、手探りが続いている。 「若い人」からの発信に期待 「やさしい予防の輪を、ココから広げていきましょう」 内閣官房新型コロナウイルス感染症対策推進室は2月上旬、SNSを利用する若者らに、感染防止の取り組みを自ら発信してもらうキャンペーン「#keepsafefor」(アドレスはhttps://corona.go.jp/keepsafefor/)を始めた。 感染防止に取り組む理由や、関連する写真をツイッターなどで投稿してもらい、利用者同士に共感の輪を広げ