新型コロナウイルス感染拡大による外出自粛の長期化で、運動量が減って膝の関節が固くなる症状が高齢者だけでなく40~50代の中年世代にも増えている。京都大医学研究科の青山朋樹教授(整形外科)はこんな足トラブルを「コロナ膝」と名付け、予防を呼び掛けている。 青山教授によると、歩く時間が少なくなるなど膝を動かすことが減ると関節が固くなり、歩いたときに音がしたり、足の踏ん張りがきかなくなったりといった違和感を覚えるようになる。悪化すると痛みを伴う変形性膝関節症などを発症する恐れがある。 オムロンヘルスケア(向日市)は4月上旬、コロナ膝について40~70代の男女1055人にインターネットで調査した。感染拡大前の昨年2月以前と比べ、外出の機会が減少した人は7割を占め、5人に1人が「膝に違和感を持つようになった」と回答した。 違和感の内訳(複数回答)は「膝が痛い」「立ち上がる際に力が入りづらい」がそれぞれ