ソフトウエアそのものの実行を高速化することでもシステム・パフォーマンスを改善できる。しかしプログラムを書き換えて高速化を行うには,高度な知識が必要になり難しい。手間も必要になる。ここでは,コンパイル時に使用プロセッサ等に合わせた最適化処理を施す方法を紹介する。また,実行ファイルのサイズを縮小して,主に起動時間を高速にする手法も解説する。 コンパイラによる最適化でプログラムを高速化 ハードウエアを変更せずにソフトウエアの実行速度を大きく改善するには,プログラムを書き換える方法がある。プログラムで採用するアルゴリズムをより高速なものにするなどの改良が効果的であるが,アルゴリズムやプログラミング技法に精通していなければこうした書き換えは難しいことが多い。 そこで,プログラムを書き換えずに手軽に高速化を実現する方法として,コンパイラの最適化機能を紹介する。 プログラムが,より高速に動作するように,