女性のキャリアアップを阻害しているのは、マジョリティである男性の「オールド・ボーイズ・ネットワーク」と、「将来像が見えない」という不安――。日本IBM出身でジャパン・ウィメンズ・イノベイティブ・ネットワーク(J-Win)理事長の内永ゆか子氏は5月16日、「富士通フォーラム2008」で講演し、日本IBMでの成功例を基に女性の能力活用を進める方法について語り、働く女性たちにエールを送った。 内永氏は1971年の入社以来、日本IBMで女性技術者として活躍し、取締役専務執行役員を務めた。現在は、日本IBM社内の諮問機関「Women's Council」から発展したNPO法人、J-Winの理事長として、企業におけるダイバーシティの推進に尽力している。また2003年4月からは内閣府の男女共同参画会議議員も務めている。 IBMにダイバーシティ(多様性の受容)という戦略が本格的に導入されたのは、1993年
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