上場することは辛いことなのか 米国の著名な経済ジャーナリストであるアンドリュー・ロス・ソーキン氏が、The New York Times紙に“Fixing the ‘Brain Damage’ Caused by the I.P.O. Process”(邦題:「株式公開は地獄なのか」)と題した論争的な文章を寄稿したのは今から1ヶ月前、ブルーボトルコーヒー社がネスレ社によって買収された2017年の9月のことです。 そこでソーキン氏は、資本市場において株式公開以外の選択肢を作ろうとする野心的な取り組みを紹介しつつ、現在の株式市場とIPOプロセスが破綻してしまっていると指摘しています。 この見解にどこまで賛同するかはさておき、こうした資本市場を巡る議論が米国で巻き起こるようになった背景には、資金の過剰流動性によって、VCだけでなくMutual Fundなどの資金までもが非上場スタートアップに流れ
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