【ロンドン=木村正人】仏大統領選第1回投票で、極右・国民戦線(FN)のマリーヌ・ルペン党首(43)が10年前の父を上回る18%の得票率を得たことは、新潮流として欧州に蔓延(まんえん)する「極右ポピュリズム」を印象付けた。オランダでは21日、閣外協力する極右政党が緊縮財政案に反対し連立政権が事実上崩壊。極右政党がキャスチングボートを握り、国内だけでなく欧州全体を右往左往させる例も目立ち始めている。 欧州連合(EU)加盟27カ国のうち極右政党が議会に議席をもつのは14カ国。英シンクタンク「デモス」は昨年、英国やイタリア、ドイツなど、欧州11カ国の極右政党や極右活動を支持する1万人超を対象にアンケートを実施した。 それによると、2010年に初の国政進出を果たした極右スウェーデン民主党支持層のうち、16~20歳が63%を占めることが判明。欧州の極右政党がソーシャルメディアなどを通じて、若者に浸透し