だが、実のところユーザーには、こうした進化ぶりが見た目にはわからなかったりする。それが、Google Chromeの面白いところかもしれない。 「例えばユーザーインターフェースは、最初のバージョンから大きく変わっていません。見た目はほとんど変わらない。進化しているのは、裏の技術やスピードです。ユーザーにとっての主役はコンテンツであり、Webアプリケーション。UIは最低限に収めたほうがいい。開発コンセプトは大きく3つでした。“シンプルさ、速さ、セキュリティ”です」 Google Chromeといえば、速さが魅力という声が聞こえてくることも多いが、それは単なる処理スピードの話ではない。 「表示スピードをさらに速くするためにどうするか、さまざまなアイデアが盛り込まれています。例えば、オムニボックスとも呼ばれるアドレスバー。すべてのアドレスを入力しなくても、タイプの途中でもたどり着きたいページの候