オミクロン株では、感染者が不織布のマスクをしていても、50センチ以内での会話は、感染リスクを高めることが、理化学研究所のスーパーコンピューター「富岳」を使ったシミュレーションでわかった。 初期の株には効果が高かった対策でも、オミクロン株では感染が広がる可能性がある。 チームは疫学調査の結果などから、オミクロン株の感染力をデルタ株の1・5倍として計算した。 シミュレーションは過去の五つのクラスター事案を元に、①体内に入るウイルスが少なくても感染リスクが高い場合、②ある程度多くなるまで感染しない場合、③平均の三つの条件で実施。2021年のランキングで、世界最速とされた富岳の計算能力を活用して感染確率を算出した。 マスクせず15分会話したら マスクをしない場合、1メートル離れて15分会話すると、オミクロン株の感染確率は平均60%程度、最大だと90%を上回った。マスクなしの感染者が10人と会話すれ