今回の月食では18時45分に満月が地球の影(本影)に入って月が欠け始めます(部分食の開始)。このとき、北海道西部~中部地方より西の地域ではまだ月が昇ってきていないので、部分食の始まりは見られません。この地域では部分食開始後に、一部が欠けた月が昇ってくることになり、このような状態を「月出帯食(げっしゅつたいしょく)」と呼びます。また東側の地域でも、部分食が始まった時には月は非常に低いところにあります。 その後、だんだん高くなっていく月を地球の影が覆い、暗い部分が次第に広がっていきます。そして部分食開始から約1時間30分後の20時11分に月全体が地球の影に入り、皆既食の状態となります。この皆既状態は20時26分までしか続かないので、皆既月食のハイライトである「赤みを帯びた満月」が見られるのはわずか15分弱しかありません。 20時26分に皆既食が終了すると、月は明るさを取り戻していきます。そして