クレーンを使って原子炉容器に落下した装置の撤去に取りかかる作業員=23日午前8時54分、福井県敦賀市の高速増殖原型炉「もんじゅ」、日本原子力研究開発機構提供引き抜き作業のイメージ 日本原子力研究開発機構は23日、高速増殖原型炉「もんじゅ」(福井県敦賀市)の原子炉容器に約10カ月間落下したままだった重量3.3トンの装置の撤去を試みる。機構は昨年10月にも回収を2度試みたが失敗しており、今回の作業が、高速増殖炉開発の今後に影響を与える可能性もある。 1995年のナトリウム漏れ事故で停止していた「もんじゅ」は昨年5月、14年5カ月ぶりに再起動した。しかし、同年8月、プルトニウム燃料の装填(そうてん)に使う「炉内中継装置」が撤去中に炉内に落下した。その後、落下の衝撃で装置が変形していることが判明していた。 23日は、午前7時半ごろから、作業員約20人が炉内中継装置の引き抜きに使う専用容器「簡