寺原が語ってくれた松坂大輔という男。そのストーリーを綴ってみたい。題して「冷蔵庫伝説」だ。 福岡・筑後にあるソフトバンクのクラブハウス。ここは2軍、3軍の選手たちの練習拠点になっている。 1軍登板1試合に終わった松坂の3年間のソフトバンク生活。 この筑後は、彼がリハビリに明け暮れ、悔しさを押し殺し、復活を期して地道にトレーニングを重ねてきた場所でもある。 クラブハウスの1階にある「トレーナー室」。選手たちは、そこでトレーナーから疲労回復のマッサージを受けたり、アイシングを行ったりする。 そこに設置されている1台の冷蔵庫がある。そのドアを開けると、いつもぎっしりと缶コーヒーやミネラルウォーターが補充されていた。 冷蔵庫横には段ボールのケースが置かれている。飲み物を冷蔵庫に移し替えるのは若手選手の役割だ。その段ボール箱の伝票に書かれた差出人の名前は「松坂大輔」。 松坂は冷蔵庫の中の飲み物が切れ
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