実にお手軽に抗認知症薬が処方される時代に、我々は生きている。 85歳男性 認知症の妻を介護している方 以前から時折胃の不調を訴えて、総合病院の消化器内科を受診していた。 その都度カメラなどの検査を行うが、特に異常は見つからない。 そのうち、担当医が 「〇〇さんは神経質すぎるから、これを飲んで気分を落ち着かせた方がいいですよ。」 とのことで、リーゼ5mgが処方された。そして、地元の心療内科クリニック(以下Aクリニック)を紹介され、そこでリーゼが継続されることになった。ちなみに、ご本人はリーゼを飲むようになってから何も変化は感じていないとのこと。 Aクリニックではその後「うつ病」と診断され、ドグマチールが100mg/day処方されるようになった。 ある日、突然認知症認定された ドグマチールはその後に中止になり、リーゼは残った。 しばらくして、いつものようにリーゼを貰いにAクリニックを受診したと