あなたは人生で何度、布団を買いますか? パンパンパン。 家のベランダで、日光を浴びたお布団が、力強く叩かれています。 新しい新鮮な空気を中に吸い込んで、フカフカになっていくお布団。 夜、「それ」にくるまれた瞬間、我々には至福の時が訪れます。 「はー」 この瞬間が、心から一番幸せな瞬間という方も多いのではないでしょうか。 こんな我々に幸せをもたらしてくれる「お布団って素晴らしい!」。 私はいつもそう密かに思って生きてきました。 だって、こんなことを声高に叫んでも変な人と思われるのがオチですもの。 しかし、ある時、ふと思いました。 お布団って、こんなに我々を幸せにしてくれるのに、そんなに頻繁に買わないなと。 そして、ある疑問が浮かびました。 「あの商店街の小さな布団屋さんは、なぜ、経営を続けていられるのだろうか?」 って。 どう考えても、そんなに頻繁にお客さんがあの小さな布団屋さんに入っている