歯車の歯の形がインボリュート曲線である事を前頁で述べた。だが、直線でも円でもない特殊な曲線の形状をどうやって作るのだろうか。実は、歯の形がインボリュート曲線である事を利用して、創り出すのである。これを歯車の創成と呼び、またその加工方法を創成歯切りと呼ぶ。 創成歯切りは精度の高い歯車が作れる半面、コストが掛る。このため安価な歯車では型を使った鋳造や転造で作る場合もある。そして歯切りを行った歯車は、熱処理工程を経て歯車として完成する。 更に特に精度の高い歯車では歯面研摩を行ったり、クラウニングと呼ばれる仕上げ加工を行う。 歯切り 歯車の製作の最も重要な工程は歯切りである。ブランクな円盤を材料として、以下に述べる様な方法で歯切りを行うと、インボリュート曲線の形状をもつ歯車の歯が創られる。 ラック工具による創成歯切り 歯車の創成の基本として、ラック工具を使った歯車の創成の原理を説明しよう。ラ
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