中国から日本へのレアアース(希土類)の輸出手続きが、再開される見通しとなった。日本の商社関係者によると、中国の通関当局がレアアースを扱う中国の輸出業者に対し、近く日本への通関を認める方針を伝えた。 通関の方針は、中国の業者から日本の複数の商社に連絡があった。ただ、実際の輸出再開までにはなお時間がかかる可能性があるほか、高騰する価格をめぐり、中国業者との交渉が難航しており、十分な量を確保できるかは不透明だ。 レアアースの対日輸出は、尖閣諸島沖での中国漁船衝突事件が起きた9月以降、現地業者が申請を行っても、当局から書類の不備や検査などを理由に認められず、事実上ストップしていた。 しかし、今月13日に大畠章宏経済産業相と会談した中国国家発展改革委員会の張平主任(閣僚級)が、「問題は近いうちに、適切に解決する」と予告。大畠経産相は16日の閣議後の記者会見で「未確認だが少し変化が出てきているという情