タグ

ブックマーク / melonpankuma.hatenablog.com (13)

  • 北方民族博物館 - 常温常湿希望

    急遽、旅行に行けることになったので、JALのどこかにマイルに申し込みましたところ、徳島、秋田、釧路、女満別の4択で女満別空港に決定しました。いつもの半分6000マイルで行けるなら、どこだってありがたい。 しかし、出発前日北海道の天気は大荒れ。札幌なんて50年ぶりの積雪とかいう状態で北海道・東北地方は軒並み欠航。当日も午前中の北向きの便は絶望的な雰囲気でしたが、女満別行きは途中で引き返す可能性を残しての条件付フライトとなりました。心中穏やかでない空の旅でしたが、無事に女満別に到着。機長、グッジョブです! かくして、吹雪の中、網走市の北方民族博物館に行きました。この時、網走市の気温はマイナス1度で、風速8メートルでした。外で写真を撮ろうもんなら頬に粉雪が石礫のように当たって痛いのなんの。 天気の悪い日ほど博物館はありがたく、いつでも完璧な空調です。暑いのを嫌って精密機械を扱う仕事に就いたくらい

    北方民族博物館 - 常温常湿希望
  • 野口哲哉展 ANTIQUE HUMAN@ギャラリー玉英 - 常温常湿希望

    骨董通りのギャラリー玉英で開催中の野口哲哉展 ANTIQUE HUMANに行きました。 blog.livedoor.jp こちら、もう終わっちゃいましたけど記録として投稿しておきます。 歩道から丸見えです。覗きたくなるかわりに、入るのにやや勇気が必要。 最近、Twitterを散歩させる侍のイラストが話題になっていました。そのタイミングで開催された様子。 昆虫採集されたように小さな武者が標になっていました。その武者の顔が良いのです。先日最終回を迎えた真田丸の、内野聖陽演じる家康みたいな。まさに、そこにいそうな雰囲気に惹かれました。

    野口哲哉展 ANTIQUE HUMAN@ギャラリー玉英 - 常温常湿希望
  • 迎賓館赤坂離宮本館・主庭参観 - 常温常湿希望

    ミヅマアートギャラリーを後にして、外堀沿いを陽射しを感じながらぶらぶらと歩き、天然物のたい焼きで有名なわかばの行列に並んでみたものの、あまりに進みが悪くて断念。予約しておいた入場時間に合わせて、赤坂離宮へ向かいました。もっとも、この日は空いていたようで、14時過ぎなら予約していない人でも入場できたようです。 赤坂離宮は紀州徳川家の江戸中屋敷があった広大な敷地の一部に、明治42年(1909)に東宮御所として建設されたもので、当時日の一流建築家や美術工芸家が総力を挙げて建設した日における唯一のネオ・バロック様式の西洋風宮殿建築で2009年に国宝に指定されました。 館見学は西門から入り厳重なセキュリティチェックを受けて、主庭への入場が許されます。館の見学のルートは館の通用口から入り、彩鸞の間、花鳥の間を抜け、中央階段・二階大ホールを通って朝日の間、羽衣の間と進みます。 館に入ったのは

    迎賓館赤坂離宮本館・主庭参観 - 常温常湿希望
  • 日本美術@東京国立博物館 本館 - 常温常湿希望

    先日、泉岳寺に行って忠臣蔵を少しお勉強したので、浮世絵の忠臣蔵を見にトーハクへ。やや風があるものの気温が上がり、中庭のベンチにいると根が張りそうになりました。 いつまでも中庭にいても始まらないので、いつものように館二階へ。 以下、気になったものを示します(◉は国宝、◎は重要文化財、◯は重要美術品)。 館 2室 国宝室 《◉寛平御時后宮歌合(十巻歌合) 1巻 伝宗尊親王筆 平安時代・11世紀》 寛平御時后宮歌合は、平安時代に班子女王が催した歌合(歌人が左右に分かれて同じ題の和歌を詠み、その優劣を競い合う催し)を書いたもの。洗練された仮名で書写されていることから、書の手として用いられている。 写真は恋歌二十番の一部(戀十七番~戀十九番)。左端に、左歌の紀貫之が「もえもあはぬ こなたかなたの おもひかな なみたのかはの なかにゆけはか(燃えも合はぬ こなたかなたの 思ひかな 涙の川の 中

    日本美術@東京国立博物館 本館 - 常温常湿希望
  • 速水御舟の全貌-日本画の破壊と創造-(後期)@山種美術館 - 常温常湿希望

    根津美術館の後、山種美術館をはしごしました。 速水御舟展の後期展示です。 いくつか展示替えがあり、前期に展示されていたいくつかも配置が変わっていました。 以下、気になったものを示します。 14《京の舞妓 1920(大正9)年》 着物が描きたかったらしい。ちりめんの細かい文様、畳の目の一つひとつまで描写している。横山大観はこの作品を酷評し、院展からの除名を求めたといわれている。 確かに、こんなにも写実を求めて油彩的に描き込むなら日画に拘る必要はなさそう。 15《菊花図 1921(大正10)年》 四曲一双の屏風に色とりどりの菊が描かれています。右隻には黄色の糸状の花弁の菊。金地に黄色なので花よりも濃い緑の葉に目が行きます。花は黒い輪郭線が用いられていて、細密に描かれています。 《蒔絵螺鈿櫛簪 1905-6(明治38-39)年頃》 特別出展で御舟がまだ画家の修行をする前に祖母のために作ったとい

    速水御舟の全貌-日本画の破壊と創造-(後期)@山種美術館 - 常温常湿希望
  • 丸山応挙-写生を超えて-(前期)@根津美術館 - 常温常湿希望

    根津美術館の応挙展に行きました。 円山応挙(1733〜95)は、「写生」にもとづく新しい画風によって、日の絵画史に革命を起こした画家です。そんな応挙の「写生画」は、超絶的かつ多彩なテクニックによって支えられています。しかし近年、写生ないし写生画という言葉だけではとらえきれない応挙の多面性、作品世界のバックグラウンドが指摘されることも多くなっています。 展は、応挙の生涯を代表する作品の数々を、根津美術館の展示空間の中であらためて見つめ直そうとするものです。あわせて、さまざまな可能性を秘めた若き日の作品、絵画学習の痕跡を濃厚にとどめた作品、そして鑑賞性にも優れた写生図をご覧いただきます。「写生」を大切にしながらも、それを超えて応挙が目指したものは何だったのかを探ります。 紅葉シーズンだし、特別展が日曜美術館に取り上げられて、とても混雑していると聞いていたので開館10分前に着いてみたら、すで

    丸山応挙-写生を超えて-(前期)@根津美術館 - 常温常湿希望
  • 樋上公実子『バンビと小鳥』原画展@ピンポイントギャラリー - 常温常湿希望

    チョコレートブランドのテオブロマのパッケージのデザインが大好きで、前から気になっていた樋上公実子さんの原画展が開かれると聞いて、初日に行ってきました。 www.pinpointgallery.com 表参道の Pinpoint Gallery です。表参道駅からすぐ、青山通り沿いで骨董通りの入り口にあります。隣にハンバーガーショップのクアアイナがあります。 原画展は今日から12月10日まで。 絵「バンビと小鳥」の原画が並んでいます。樋上さんの絵は、まるでチョコレート菓子のような暖かい色調がかわいらしくて、おいしそう。そして、ほんの少し艶かしいのが魅力です。私の中では、妖しいという言葉がぴったりします。 初日ということもあって、思いがけず、作家さんにもお会いできました。イラストの印象そのままという感じの素敵な方でした。 お友達と待ち合わせして、ギャラリーのすぐ近くにあるカフェでサンドイッチ

    樋上公実子『バンビと小鳥』原画展@ピンポイントギャラリー - 常温常湿希望
  • 禅-心をかたちに-(後期)@東京国立博物館 平成館 - 常温常湿希望

    上野の木々もだいぶ染まりました。 大きな展示替えがあったので、二度目の禅展です。 zen.exhn.jp 気になったものを以下に示します(◉は国宝、◎は重要文化財、◯は重要美術品)。 第1章 禅宗の成立 8《 芦葉達磨図 一山一寧賛 1幅 鎌倉時代 14世紀》 達磨が葦に乗って長江を渡る様子を描いたもの。うっすらと頭光、手には錫杖。脚に乗せた右足が軽ろやか。かなり褪せてしまっていて左足は見えなかった。衣のなびき方からしてなかなかの速さで進んでいる模様。 12《◎ 釈迦三尊三十祖像 吉山明兆筆 7幅 室町時代 応永33 年(1426)》 7幅のうち、中央の画は拈華微笑(ねんげみしょう)を表したもので、釈尊が黙って華を拈(ひね)ったところ、他は意味を理解できなかったが迦葉尊者だけが破顔微笑したため、迦葉に禅の法門を伝えたという逸話。達磨大師は赤い衣、祖慧は胸元を広げている。 13《◉ 慧可断臂

    禅-心をかたちに-(後期)@東京国立博物館 平成館 - 常温常湿希望
  • 宮川香山展@増上寺宝物殿 - 常温常湿希望

    よく晴れました。 増上寺大殿堂にお参りして、尊の阿弥陀如来坐像、その両脇にある法然上人像と善導大師像に参拝した後、単眼鏡でまじまじと。博物館めぐりをするようになると、お参りしても視点が変わってきますね。 増上寺宝物殿で開催中の宮川香山展に行きました。 こちらの展示会には作品リストがありませんでした。所蔵はいずれも横浜にある宮川香山 眞葛ミュージアムです。 《鷹ガ巣細工花瓶 1対》 この展覧会の顔となる一対の高浮彫の豪華な花瓶。巣で口を開けて待つ三羽の雛鳥に餌を運ぶ鷹。写実的な鷹の描写も然ることながら、木の質感も見事です。 《琅玕釉蟹付花瓶(ろうかんゆうかにつきかびん)》 香山といったら、真っ先に思い出すのが重要文化財の褐釉蟹貼付台付鉢。これも同じ蟹を題材にしたもので最晩年の遺作。香山が開発した緑色に光る琅玕釉(琅玕とは翡翠のこと)が苔むした岩のように見え、さらに器の内側は水に見立てて青

    宮川香山展@増上寺宝物殿 - 常温常湿希望
  • 日本美術の流れ@東京国立博物館 本館 - 常温常湿希望

    トークショーの後、長谷川等伯の屏風目当てに館の常設展にも行きました。 館 7室 屏風と襖絵―安土桃山~江戸 《◎車争図屏風 4曲1隻 狩野山楽筆 江戸時代・慶長9年(1604)》 (部分拡大) 元は襖絵だったものを4曲1隻の屏風にしたもので、源氏物語の葵の巻、車の所争いを画題としたもの。賀茂川で行われる御禊に出る光源氏の姿を一目見ようと、正の葵の上の車が地位と身分に物を言わせて他所の車を立ち退かせます。その相手が六条御息所の網代車(あじろぐるま)だったというシーン。右隻には御禊の厳かな行列があり、左隻には見物の車が並ぶ。左端から二台の車が騒動していて、それを野次馬が囲んでいる。 それにしても車の大きいこと。何人乗せるつもりでしょう。 《◎瀟湘八景図屏風 6曲1双 長谷川等伯筆 安土桃山時代・16世紀》 (右隻) (左隻) 瀟湘八景は、中国の洞庭湖で合流する瀟水(しょうすい)と湘江(し

    日本美術の流れ@東京国立博物館 本館 - 常温常湿希望
  • 西洋美術 VS 日本美術 十番勝負@京都造形芸術大学 東京・外苑キャンパス - 常温常湿希望

    10月27日、京都造形芸術大学の東京・外苑キャンパスでバトルトークショーがありました。 出演者は日美術応援団長の山下裕二先生、そして、このたび西洋美術応援団幹事長に就任された高橋明也氏(三菱一号館美術館館長)。モデレーターとして美術ジャーナリストの鈴木芳雄氏という、豪華メンバーです。 www.museum-cafe.com 主催はMuseumCafe/ミュージアムカフェです。 十番勝負なんて90分ですむのかしらと始まる前から心配していたのですが、そこは予想通りで、一番勝負で20分超え。五番が終わったところで残り時間10分となり、六番以降はスライドを流すだけの駆け足で終了しました(笑 印象に残った勝負をいくつか作品名を中心に以下に紹介します。 一番勝負「人気急上昇」フェリックス・ヴァロットン vs 河鍋暁斎 《ヴァロットン 貞淑なシュザンヌ》 貞淑にみえないシュザンヌ、ハゲ頭のハイライト、

    西洋美術 VS 日本美術 十番勝負@京都造形芸術大学 東京・外苑キャンパス - 常温常湿希望
  • 日本美術@東京国立博物館 本館 - 常温常湿希望

    この日は河鍋暁斎記念美術館に行くつもりでしたが、木曜日が休館日だったのを西川口に着いてから思い出し、落胆して上野へ。 秋の青い空。トーハク日和です。 特別1室、2室 歌仙絵 宮廷文化の根幹たる和歌に支えられた、歌仙絵の成立と展開をたどるものとしての特集。 歌仙絵とは優れた歌人の肖像を描く作例です。平安時代中期、藤原公任が編んだ『三十六人撰』に基づく「三十六歌仙絵」、鎌倉時代前期、後鳥羽院が編んだ『時代不同歌合』に基づく「時代不同歌合絵」など、多くの歌仙絵が中近世を通じて生み出され、愛好されてきました。 《女房三十六歌仙絵(模) 江戸時代・19世紀》 部分 式子内親王 白描でところどころに色や模様の書き込みがある。 《狩野永納 新三十六人歌合画帖 江戸時代・17世紀》 眺むれば 衣手涼し ひさかたの 天の河原の 秋の夕暮れ 式子内親王 新古今和歌集321番。夕暮れの空を眺めていると、天の河

    日本美術@東京国立博物館 本館 - 常温常湿希望
  • 三度目の鈴木其一展(後期)@サントリー美術館 - 常温常湿希望

    前回行った後に大きく展示替えしたので、三度目の其一展に行ってきました。 半分くらい入れ替わっているので、すっかり新たな気分。平日でも会場はかなり混雑していました。 酒井抱一《雪中檜に小禽図》江戸時代後期 左に寄せられた檜の構図。雪の積もった根元には赤い実と小鳥。檜の葉に積もる雪がわずかな風で散る様子が吹きぼかしで表現されています。吹きぼかしは、今でいうエアブラシのような技法で、其一の雪が落ちる音まで聞こえてきそうな《雪中竹梅小禽図》でも効果的に使われていました。 鈴木其一《夏秋渓流図屛図》江戸時代後期 この展示の注目作品です。まるで現代のポスターかと思うようなビビッドな色彩に度肝を抜かれます。従来の日画ではありえない色彩感覚。当時、賛否両論あっただろうなあ。 これも檜。至近で見ると檜の葉の書き込みがすさまじいです。右隻は夏景色で山百合と蝉、左隻は秋景色で紅葉した柿葉が描かれています。斑点

    三度目の鈴木其一展(後期)@サントリー美術館 - 常温常湿希望
    kcski0828gmailcom
    kcski0828gmailcom 2016/10/22
    三度目の鈴木其一展(後期)@サントリー美術館 - 常温常湿希望
  • 1