映画『クレヨンしんちゃん 爆睡! ユメミーワールド大突撃』感想。 前段として、私は小さい頃からクレヨンしんちゃんの大ファンで、特に映画作品はすべて欠かさず観ているのだが、正直2004年に公開された『クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ 夕陽のカスカベボーイズ』以降の劇場版はこれまで自分が思っていた「クレヨンしんちゃん像」とはかけ離れたものだった。(これは映画のタイトル冠に『嵐を呼ぶ』がつかなくなったことから制作サイド自身も過去の劇場版と差別化を図っているのがわかる) とは言っても、時代のニーズや、視聴者層が移り変わっている21世紀2017年において「昔のクレヨンしんちゃん」をやるということがどういうことなのか、を理解していないわけではない。だからこそ、妥協点、いや「新旧のクレヨンしんちゃんファン」のどちらもがある程度納得の行く着地点のようなものが必要だった。前ニ作『ガチンコ!逆襲のロボとーちゃん』