国に認定された性能を満たさない免震装置を不正に製造販売していたことがおととし明らかになった大阪市の東洋ゴム工業は、タンカーなどに使われるゴム製品でも、納入先の会社と決めていた検査を行わず、過去の合格データを流用して出荷していたことがわかったと発表しました。 30代の男性検査員が、平成21年3月からことし1月までのおよそ8年間にわたって検査を怠っていたということで、この期間に生産された製品は12万9015個に上りますが、納入先の会社が検査を行っていて、不具合や事故の報告はないとしています。 東洋ゴム工業ではおととし、国に認定された性能を満たしていない免震装置を製造販売していたことや、鉄道車両などの振動を和らげるゴムの検査データを改ざんしていたことが発覚し、チェック体制を強化した中で、今回の不正が明らかになったとしています。 会見で、東洋ゴム工業の小野浩一常務は「信頼回復の取り組みの中、痛恨の