印刷用PDF(499KB) 独立行政法人 国立精神・神経医療研究センター (NCNP) 総務課広報係 TEL:042-341-2711 MRI画像を用いた統合失調症とうつ病の鑑別方法を開発 統合失調症やうつ病などの精神疾患は、患者の主観的体験を医師が問診によって聞き出し、それによって得られる情報に基づいて診断されており、客観性に乏しいことが問題とされてきました。統合失調症は病初期や経過中にうつ状態を呈することが多く、うつ病(大うつ病性障害)でも妄想を生じることがあることから、両者の鑑別が難しいケースが少なくありません。これらの2疾患は治療法が大きく異なるため、問診だけでなく、脳科学的方法によって鑑別する方法の開発が待たれています。国立精神・神経医療研究センター神経研究所 疾病研究第三部 太田深秀室長、功刀浩部長らのグループは、女性の統合失調症とうつ病とを鑑別する指標としてMRI(核磁気共鳴