いつもご説明しているように 逸脱を研究する学問の科学的根拠に基づけば 人の社会適応の有無は 1つの要因だけでは決まりません。 発達障害など生得的要因があるから、もしくは 機能不全家族に育ったとか虐待を受けたとか いじめられたなど環境的要因があるから 不登校になったり引きこもったり 非行に走ったり家庭内暴力を振るったりするわけではないのです。 人間はそんなに単純ではありません。 大事なことは個々の課題を システム論的に捉え、分析し、 解決のためにアプローチすることです。 しかしながら、昨年は 若者たちの自立と社会参加の状況の二極化が 完全に定着したことを痛感させられた1年でした。 想像以上に多くの教育者や保護者たちから 「(あの生徒は)●●だから社会適応が難しいのは仕方がない」 「(うちの子は)〇〇だから自立はできないと諦めている」 という言葉を聞き、 実際に不適応を起こしている 子ども若者