京都・伏見、坂本竜馬ゆかりの宿「寺田屋」近くの「竜馬通り商店街」に、2003年10月、「小箱ショップたまり場」(以下、「たまり場」)がオープンした。 この店は、商品を販売したい人に対し、約30センチ四方の箱型のスペースを有料(800~4200円/月)で貸し出し、販売手数料(売り上げの20%)をもらって商品の販売を代行する、いわゆる「レンタルボックス業」だ。 10坪ほどの店内に並んだボックス型家具の各棚には、アクセサリー、陶器といった手作りの作品からCDなどのリサイクル品まで、さまざまな商品が並んでおり、お客は、宝探し気分が楽しめる。 「たまり場」を開業したのは、当時大学3年生の森下貴子さんと高田啓介さん。現在は、2人とも卒業・就職が決まり、店の経営は下級生に譲っているが、時間があくと、いまも店に立つ。 起業のキッカケは、ゼミで商店街の活性化に取り組んだことだ。 ゼミの担当教授の元に、商店街