紛糾し続ける広島の新スタジアム建設問題。そのバックボーンにはいったい何があるのだろうか。 交通アクセスや屋根などの諸問題を抱えるエディオンスタジアム広島(旧広島ビッグアーチ)をホームスタジアムとするサンフレッチェ広島。近年は指揮官の森保一や佐藤寿人を始めとする選手・スタッフも一緒になって真剣に新スタジアム建設を呼び掛けてきた。チームは4年間で3度のJリーグ王者に輝くなど、文句のつけようがない成績を残し、広島県や広島市といった行政サイドも新スタジアム建設について検討を進めるとしていた。 しかし、実際には行政との話し合いは平行線を辿り、議論がかみ合わないシーンが目立っているのが現状だ。そんな中、内容が全く煮詰まらないまま一方的に結論を出されてしまう流れに危機感を感じたサンフレッチェ広島の久保允誉会長が動く。今から約1カ月前の3月3日、サンフレッチェ広島として昨今の議論に問題を投げ掛ける形で旧広