外来種「ミシシッピアカミミガメ」が卵からふ化する際、温度と時間が性別決定に与える影響を調べ、兵庫県の明石市立二見中学校3年尾上愛梨さん(15)が研究報告書をまとめた。大学の研究者ら全国の専門家らが集まり、23日に神戸で開かれる情報交換会で、最初に報告する。尾上さんは「日本固有のカメを外来種から守れるよう研究を続けたい」と意気込んでいる。 【動画】カメが線路のポイント侵入で作動せず! 対策は? アカミミガメは米国原産で、ペットなどとして人気を集めたが、成長すると捨てられるなどし、全国各地のため池や川で野生化。産卵数が多く、生命力も強いため、固有種のニホンイシガメや水辺の植物などに悪影響を与えているという。 一般的にカメは梅雨から夏にかけて産卵し、高い温度の場合は雌に、比較的温度が低い場合は雄になる。温度を固定して雌雄の決定を調べる研究はあったが、尾上さんはより自然に近い状態を再現しようと、国