京都府城陽市の小学5年の男児(10)が今年2月、成人識別カード「タスポ」がなくてもたばこを買える顔認証方式の自動販売機で「成人」と誤って認識され、たばこを買っていたことが府警への取材でわかった。システムを開発したメーカーは「小学生を成人と誤認した例は初めて」と戸惑っている。 府警少年課によると、2月末、男児がたばこを持っていることに気づいた父親が尋ねると、男児が「自販機で買った」と答えたため、府警に相談したという。 府警は今月7日、男児がたばこを買った自販機で再現実験。本人に、自転車のフレームに立ち、高い位置にあるカメラに3回顔を近づけてもらったところ、うち1回は成人と認識された。同課によると、府内で未成年者を成人と誤認した例は昨年7月以降に少なくとも5件あるが、小学生は初めてという。 メーカーによると、認証システムは顔の骨格やしわなどの特徴で年代を判断し、判定できない場合は運転免許