現代の若者に見られるコミュニケーションの特徴について、多くの有識者や学者が「若者が求めているのは、相手との濃密なコミュニケーションではなく、『つながること』それ自体である」と指摘している。その結果、彼らのケータイによる通話やメールでのやり取りも「今、どこ?」「何してる?」という情報交換に終始し、内容のあるコミュニケーションには至らない傾向が強いという。 例えば、同じテレビ番組を見ながらメールで延々と番組の感想を言い合うといった具合だ。また、彼らのコミュニケーションの相手先も昔とは大きく変化しているらしい。 現在30代以上の人であれば、小学校や中学校の時の友人といまだに連絡を取り合っているというケースはまれなことだと思う。その時はどんなに親しかったにせよ、年齢や環境の変化に応じて友人も変化するし、なにより相手の連絡先を忘れてしまうことが多いからだ。 しかし、今の20代の若者にとっては10代の