他人に合わせて「No」と言えない人に、「No」と言う技術を磨いて、自分自身のために時間を使ってもらいたい──筆者のピーター・ブレグマン(Peter Bregman)氏はそう考えました。今回は彼のアドバイスから、「Noという力」を鍛えるテクニックを見ていきましょう。 アイリーン(仮名)さんは、同僚には理想のタイプです。大手のコンサルティング会社でシニアマネジャーとして働く彼女は、周りの仕事が立て込んでくると助っ人を買って出ますし、病欠者が出れば代わりを務めます。必要とあれば、遅くまでの残業もいやがりません。それも頻繁に。さまざまな特別プロジェクトのリーダーやメンバーも務め、チャリティー・オークションで寄付を募ることも。子どものために、できるだけ夕食までには家に帰りたいと思いながらも、夜遅くまでの残業も多く、家に帰ると子どもたちはもう寝た後。仕事関係の会食がない日でも、なかなか一緒にご飯を食べ