あらすじ 旅で道連れになった上人が、若いころに飛騨と信州を結ぶ山の中で体験した話~蛭の群れる恐ろしい森や、美しい女が住む一軒家での怪しくも蠱惑的な出来事を語る物語。 目次 なし 感想 まさか、高野聖を読むことになるのは思わなかった。歴史の教科書に載っているくらいの100年以上も作品で、漱石や鴎外までなら、まだ読む人も多そうだが、泉鏡花となれば相当敷居が高くて、読むことはないと思っていた。 これというのも、そろそろ人生の先が見えてきて、今まで読めなかっった作品を読んでみようと思い、たまたま、アマゾンで見つけたこの全集を買ってみたからである。 明治の文学で幸田露伴、樋口一葉とかの小説も現在読んでいるが、泉鏡花の作品ははるかに読みやすい。文体が講談調で、流れるようなリズムか心地よい。 昔の小説って、現代の小説と比べると、文章が長いな。でも慣れるとそれはそれで面白い。 現在は文章は短めの方が好まれ