「2万パーセントありません」。先月下旬、次期衆院選への出馬の可能性を問われた大阪府知事の橋下徹(39)はテレビカメラの前でそう言って笑ってみせた。昨年12月に知事選への出馬をめぐり前言をひるがえしたときと同じ答え。その表情からは「マスコミさんもこの言葉がほしかったんじゃないですか」という思惑がありありだった。 今月19日に陸上自衛隊伊丹駐屯地で唐突に朝日新聞批判を繰り広げたことについても、「自衛隊の対極にいる朝日を批判するのに最適の場だと思った」と“計画的”な発言だったことを明らかにし、同社の教育報道に対するスタンスに異議を唱えることが目的だったとしている。 「計算せず発言するなんて、単なるバカですよ」「府民の関心を向かわせようと思ったらエンターテーメント性が大事」。就任以来そう繰り返し、過去の暴言、失言も計算ずくであることを強調する橋下。就任直後に、市町村長会の場で流した涙も、「あれだけ