月刊誌『新潮45』の特集をめぐり、性的マイノリティ(LGBT)への表現が差別的だと批判されたことを受けて、新潮社は9月25日、同誌を休刊すると発表した。今回の騒動について、同性愛者(ゲイ)であり、男性カップルで法律事務所を営む弁護士はどう受け止めたのか。南和行弁護士に聞いた。 ●「まじめに考えて書かれたもの、とは思えなかった」 「『新潮45』のことは、どのような受け止めをしたらいいのか、正直なところ悩みがあります。 杉田水脈さんの記事も、あるいは今回の特集の記事もすべて読みましたが、いずれも内容は薄く、表現力も極めて稚拙です。およそ世間に議論を投げかけるために、まじめに考えて書かれたもの、とは思えませんでした。 とはいえ、そんな薄い内容で、しかも『軽薄な差別意識の垂れ流し』であるものについて、怒ったり、詰め寄ったりして、どうなるだろう、という気持ちもありました。そんな中、『新潮45』が、『