戦時中、少なからぬ人々が、頭上を飛ぶB-29を見て「美しい」という言葉を残していました。人を殺す兵器を見て美しいと感じる、その感覚と深く向き合った『B-29の昭和史』の書評を、大塚英志さんに執筆していただきました。PR誌「ちくま」に掲載したものより少し長い、完全版です。 ぼくは言うまでもなく「おたく」の類だが、ミリタリー方面には疎く、手先が不器用でプラモデルも苦手だ。模型雑誌に一瞬手を出した時があったが、もっぱら海洋堂の綾波レイのガレージキットの情報が目当てで、買って箱ごと観賞用に飾るだけだった。それでもナチスドイツの戦車や飛行機の模型写真に思わず見とれる時があった。思想的にはぼくはベタなサヨクだが、その「思想」に反して、兵器のデザインを「美しい」と思うことがある。ぼくと比較するのはあまりに不遜だが、宮崎駿もその左派的発言とミリタリーマニアぶりの解離はよく知られている。若き日の宮崎がミリタ
概要については、私の有料メルマガ『人間迷路』のほうにも書きましたが、今日になって、かなりハイアングルな事件ネタに進展しそうだということで、どう処理すんのという話を簡単にしたいと思います。 まず、今回国土交通省がようやく聞き取りに新社長が応じるビッグモーター社の返答次第で、いろいろ取り消しになります。で、まだ方針が決まっていないのは「ビッグモーター社がアカンので会社をアカンとする」のか、「これに不正な整備等に関わった資格を持つ個人個人が違反を行ったのだから、過去にさかのぼって、これらの人たちを個別に特定して資格停止などの処分をする」のかで、でかい分かれ道があります。 ここで参考になるのは俺たちの和泉洋人大先生が活躍された、2005年に発覚した耐震偽装事件です。一級建築士の構造計算書偽装の問題で、業界横断で起きていた慣行にメスが入った問題でしたが、この際の処理ではあくまで耐震偽装に直接かかわっ
家の近所の橋の歩道を歩いているときに、反対側の歩道から人が飛び降りるのを見た。 誰かが様子を確認して通報するかと思ったけど、車は止まらないし他の歩行者もいないので、我々が車を静止しつつそちら側に渡って下の様子を恐る恐る見ると、その人は河原で血を流して倒れていたので生まれて初めて119番に架電して通報した。 家で行う作業があったので、この場にいないとダメか、どれくらいいれば良いのかを聞いたら「5分くらいで到着するけど待てますか?」と聞かれたので、まあ5分くらいならと思い承諾したら消防・救急・警察が来て最後の鑑識と思われる人の事情聴取が終わるまで1時間くらい待たされて3回同じ事を話させられた。 飛んだ人は、最初は動いていたものの通報中に動かなくなってダメかなと思ったけど、現場の会話からはまだ生きているようだった。救急車のサイレン音が帰宅後に聞こえたので、搬送開始は発生から1時間20-30分は経
249回 君たちはどう生きるか 宮崎駿監督の最新作『君たちはどう生きるか』を観に行った。「宮崎監督の新作を映画館で封切り時に観る機会はこれが最後かもしれない」という感慨めいたものがあり、それで足を運んだ部分もあったのだが、実際に作品を観てみると、そんなものとは関係なく「観に行ってよかった」と思わせられる作品だった。普通におもしろかったからだ。 公開予定日とポスタービジュアルが発表されているだけで、通常のプロモーションが全く行われず、作品の内容、出演者やスタッフに関してもほぼ情報が公開されないという異例のプロモーションが行われていた作品であり、公開日以降も公式から詳しい作品内容については発表がない。 そこまで意図的にやってきた作品について、インターネット上の無料コラムという誰でも見ることができる場で、公開してからまだ時間もたってないのに、あらすじを説明しながら内容を語るというのは野暮の極みで
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https://anond.hatelabo.jp/20230725215629 これ書いてる増田はミステリ全然読まないのね。で、知人から「まずは『十角館の殺人』とか『殺戮に至る病』読め」って言われて読んだのよ。 正直言うがこの2つ面白いか? キャラクター観が激古くて読むに堪えないって感想がかなりでかい。 もちろん、大ネタのトリックはそこそこ驚いたので悪くはなかった。でもそれにしたって描写がかなり厳しいと思っちゃったんだよ。 まあ本音を言えばタイトルはアオリよ。自分がどうやら小説を読むときにキャラクター描写やストーリーを偏重しすぎるきらいがあるので、例にあげた2つのおもしろさがわからないのは当たり前というか、どちらもそういうのを狙ってる作品じゃないよね。だからおもしろく思えないのは単にnot for meってのはわかる。 でもなお思っちゃうのはさ、世間的になんであんなにこの2作品が褒められ
先月20日に「NFT化された電子書籍」を紙書籍とセットで発売し話題となったハヤカワ新書。今回の取り組みに、SNSでは「電子書籍の本でも古本屋ができる可能性が出てきて楽しみ」「所有できる電子書籍は初めて見たかも」「NFTの使い方としても素晴らしいと思う」など、好意的な反響が見られた。このNFT電子書籍は、すでに市場に動きがあり、刊行から約2週間で定価以上の本の売買が成立しているケースもみられるという。幸先のいいスタートを切った印象を受けるが、当事者としてこの状況をどのように見つめているのか。早川書房と同サービスを提供する株式会社メディアドゥ両社に話を聞いた。 他社の出版社や編集者からはポジティブな反応 作家の9割以上が「やってみたい」 今回、早川書房の新レーベル「ハヤカワ新書」にてリリースしたNFT電子書籍付き新書は、新書の本編と同じ内容が収録された「NFT電子書籍」のほかに、書籍によっては
損害保険大手の「損害保険ジャパン」が去年夏、ビッグモーターに出向していた社員から不正の可能性があるという情報を得ていながら詳細な調査をせず、いったん中止していたビッグモーターとの取り引きを再開していたことがわかりました。会社は当時の判断に誤りがあったとして、詳しい経緯を調べることにしています。 損害保険ジャパンを含めた損保大手3社は、事故にあった保険契約者にビッグモーターの修理工場を紹介する業務を行っていましたが、去年夏、保険金の不正請求問題が発覚したことを受けて、紹介する業務を停止しました。 関係者によりますと、損害保険ジャパンはビッグモーターに出向していた社員から、「板金や塗装を担当する工場長の指示で不正が行われている可能性がある」という情報を得ていたということですが、大手3社のうち損害保険ジャパンだけが一時的に契約者の紹介を再開したということです。 再開した理由について会社は、工場長
トラバの増田たちは意図を理解して議論しているのに対し、ブクマかは意図が取れていないようですね。おそらく前提知識に違いがあります。 勝手ながら論点をまとめて知識を補足して良いでしょうか? anond:20230725121700 元増田は以下のような指摘をしています 1. いわゆるお気持ち長文が読書感想文フォーマットであること 2. 日本の国語教育は読書感想文に偏りロジカルライティングを教えないこと 3. 議論においてお気持ち長文を書いてしまう人が多いのは国語教育のせいではないか (以下、勝手な補足文章) お気持ち長文は読書感想文フォーマット普通、議論において文章は 事実(データ)/ 意見(考察)/ 結論 に分けて書きます。 文章は単純明快に。感想は書きません。 例えば「表現規制は犯罪抑制に効果があるか?」という議論においては 1. 事実(データ): 各国の犯罪率 2. 考察: 各国の表現規
アメリカ海兵隊は中国との戦争を見据えた島嶼戦に対応するため、次期主力兵器を2種類の対艦ミサイルとする予定です。1つは射程250kmのNSM対艦ミサイルを搭載した無人4輪車両の「NMESIS」、そしてもう1つは射程2500kmのトマホーク巡航ミサイル最新型BlockⅤa(対地・対艦兼用)を搭載した地上発射機ですが、後者の車両が初めて公開されました。 7月21日の新部隊発足式典の様子が7月24日にアメリカ軍広報サイトDVIDSの記事「第11海兵連隊が初の長距離ミサイル中隊を発足」に掲載され(これは文章中心の記事)、新兵器がトマホーク発射機であることが明言されています。 それは驚くべき狂気じみた発想の兵器で、我が目を疑うものでした。 この新兵器の写真は、カリフォルニア州キャンプ・ペンドルトンのアメリカ海兵隊第1海兵師団第11海兵連隊第2大隊facebook「A中隊、LMSL活性化」とアメリカ軍広
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