江戸を騒がす幽霊剣士や 正義の盗賊、隠密の忍者など 彼らの行動を目の前にするのだけど どれもが八五郎の知る人物なの。 『実は、拙者は。』白蔵 盈太 (著)双葉文庫あらすじ深川の長屋に住む棒手振りの八五郎は、実入りは少ないが気ままな一人暮らしをしている平凡で地味な男。 ある夜、巷で噂となっている幽霊剣士「鳴かせの一柳斎」が人を斬る現場に出くわす。 剣士の正体は八五郎が良く知る人物だった。 お上に知らせるべきかと悩む八五郎は次々と思いがけない真実を知り、騒動に巻き込まれていく。 噂の幽霊剣士は長屋のお隣りさん!?見事な剣さばき、人とは思えぬ動きで話題となっている「鳴かせの一柳斎」ですが、その正体を知る者はおらず、世の人々を騒がせていました。 そんな一柳斎が旗本を襲う現場に出くわした八五郎は物陰に潜み、その剣さばきに見とれますが同時にその正体が隣に住む浪人、雲井源次郎であることに気づき驚きます。